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【動画】 NHK 視点・論点「まん延するニセ科学」

NHKの「視点・論点」という番組で、大阪大学菊池誠教授が、「まん延するニセ科学」と題して、ニセ科学の問題点や本来の科学との違いについて語った。
ネット上で話題になった動画です。



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12月19日放送 http://www.vsocial.com/video/?d=104361


ニセ科学は、英語では「pseudoscience」と呼ばれ、従来は「疑似科学」という訳語をあてられることが多かった。だが、1999年に翻訳されたマイクル・シャーマーの著書「なぜ人はニセ科学を信じるのか(I/II)」(岡田靖史訳/早川書房刊)を読んだ菊池氏は、「疑似」という言葉には価値判断が含まれないが「ニセ」という言葉は否定的な意味合いを強く含むため、以降は「ニセ科学」という呼称を採用することにしたという。


 菊池氏が危険視しているのは、この手のニセ科学が、教育の現場にまで幅をきかせようとしてきている点にある。

 たとえば、小学校の道徳の授業で「水にありがとうと声をかけるときれいな結晶ができる」という説を説かれていたり、教育関係者やPTAのあいだで「テレビゲームをしすぎると、脳の機能が壊れる」といういわゆる「ゲーム脳」説の講演会がおこなわれていたりするということが、今の日本で実際に起きているのだ。

 しかも、悩ましいことに、それらの説を流布している人たちの多くは、善意から行動しているというのである。本人たちは「良いこと」をしているという確信を持っているのだから、その説の科学的な問題点や論理的な欠陥を指摘しても、なかなか納得してもらえないし、なによりも「善意の行動に横やりを入れている」ように見えかねないというところが難しい。つまり、場合によっては、善意の第三者の中には、ニセ科学の問題点を指摘している側が悪役に見えかねないってことにある。まあ「正義の押しつけ」は、バランス感覚の優れている人ほど、気持ち悪く感じるもんかもしれないしね。

 さらに言えば、教育やしつけの現場で、そんな「ニセ科学」によりかかりたくなってしまうという状況が存在するということこそが、大きな問題であると言えるだろう。

 菊池氏に言わせれば、人がニセ科学に魅入られやすいのは、ニセ科学が単純な二分法で複雑な問題に明快に白黒をつけてくれるからだという。しかし、現実の世界というものは複雑なものであり、その複雑さを少しずつ読み解いていく課程こそが「合理的思考」であり「科学的思考」だとも、菊池氏は言う。

 菊池氏の取り組みがユニークなのは、自らの活動によって、今すでに「ニセ科学」を信じてしまっている人を説得できるとは、必ずしも考えていないという点にある。

 それよりも、今はまだそういう説を知らない人たちが、ふとしたはずみでその存在を知り、おかしな考えにとりつかれてしまう前に、「こういう説は科学的なように見えて、実は非科学的で何の信憑性もないんですよ」ということを広めておこうというのである。病気に例えれば、感染してしまってからでは治療は困難だから、しっかりと予防措置をしておきましょう、というようなことかもしれない。

 近年、菊池氏以外にも、こうした「ニセ科学」への警鐘を鳴らすという啓蒙活動を、ネット上でおこなっている科学者たちが現れてきている。

http://www.itmedia.co.jp/anchordesk/articles/0702/02/news024.html




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